物価高が続く中、人々の日常の消費行動にも変化が生じている。基本的に月会費を支払うことで利用できるオンライン動画配信サービスやスポーツジムなどを「1日分」に制限して消費する人が増えている。自動的に決済される固定支出を減らし、少しでも節約するのがその目的だ。
「オンライン動画配信サービス1日券」を販売していたある業者は、2022年に各プラットフォームからの圧力により販売を中止していたが、現在でも個人間取引は盛んに行われている。中古取引サイトなどではアカウントをシェアしてオンライン動画配信サービスに加入する「パーティー」形態の募集はもちろん、アカウントを1日単位で貸すというサイトを簡単に見つけることができる。価格は1000ウォン(約110円)台から3000ウォン(約330円)台までさまざまだ。
これらを購入する人たちは「節約」を最大の利点として挙げている。会社員のパクさん(30)は「ドラマの1シーズン分は週末の1日でまとめて観ることができるのに、1ヵ月分の料金を全て払う必要はないと思う」と話し、「無駄に感じられる月会費を節約できる」と説明している。
スポーツジムやプールなどの健康管理のための運動もやはり「1日券」が主流になっている。月単位でスポーツジムの会費を支払っても、仕事などによって行ける日が少ない場合は、1日券を利用するのが合理的だという考えのためだ。大学院生のイさん(32)は「1日券も売っているし、体験イベントなどを通じて利用することも可能なので、費用の負担はさほど大きくない」と語り、「どうせ高い月会費を払っても毎日行かないので、必要な日の分だけ買った方がいい」と話した。
新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに人気が増したゴルフはもちろん、自動車なども「1日券」利用の対象だ。ゴルフ用品を中古用品店に処分し、ゴルフ場代などにかかる費用などが負担になるため、1日だけ室内の練習場でプレイし、ゴルフをした気分を味わうだけで十分だというのだ。自動車も「ソカー」などのレンタカーアプリを利用すればいいので、所有していた車を処分するなど必要経費の「見直し」を進める人が増えているのだ。これまで小型車に乗っていたが、先月売却した会社員のCさん(29)は、「高額の駐車場代がかかるし、通勤時には公共交通機関を利用していて、週末以外はあまり使うことがなかった」と話し、「車が必要な時はレンタルすることで維持費などを確実に節約できる」と語った。
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