ソウル西部地裁刑事合議11部は11日、パク・ヒヨン(朴熙英)龍山区庁長ら、龍山区庁関係者たちの裁判を開き、被告人の1人であるユ元副区長に対する証人尋問を行った。
ユ元副区庁長はこの席で「圧死事故が起きることを予想したなら、そのように対応しただろうか。予想したなら、軍隊でも動員しただろうが予測できなかった」と述べた。
昨年、ハロウィンを控え区庁拡大幹部会議で参加者に安全事故予防の努力を頼んだことについては「安全事故は施設物について話すことであり、人波が集まって起きる事故については以前にも計画を立てて備えたことはない」と答えた。
当時の会議で「毎回、ハロウィーンの時には現場に出たが、その時も多くの人が来て押し出されるほどだった。世界の飲食街はそうだった」などの発言をして事故が発生しうる場所などを特定したとの指摘にも「そこだけでなく、梨泰院は普段の週末にも人が多く、金~日曜日の午後8~9時には人が集まるので注意して見ているようにという意味だった」と説明した。
ユ元副区庁長は区庁では、騒音管理、清掃計画樹立など、ハロウィーンに関して区庁が対応できることはすべて行い、人波管理は警察の業務だという被告人たちのこれまで主張を繰り返した。
ユ元副区庁長は区庁が予想した‘人波雲集事故’について「行政庁で行うのは施設物にぶつかったり、過去にあった地下鉄換気口の落下事故などに対する備えであり、全くそこ(圧死事故)までは想像できなかった」と述べた。
さらに「人が集中して秩序が乱れるのは行政庁でできることではない」と付け加えた。
また、昨年のハロウィン時、区庁が警察に協力要請をしなかったことについて、警察が既に自主的に人材配置計画を立てていたためだと釈明した。
ただし、検察はこの事件で区庁も人波管理に関して責任があると見ており、1月に朴区庁長などの区庁関係者4人を業務上過失致死傷などの容疑で起訴している。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 83