「子供たちを殺す」と脅した10代、「冗談だった」…処罰は?=韓国
「子供たちを殺す」と脅した10代、「冗談だった」…処罰は?=韓国
韓国・インチョン(仁川)市のある小学校の保護者グループチャットルームに「子供たちを殺害する」という文を載せた犯人は、10代の高校生だった。

 仁川西部警察署は12日、脅迫の疑いで高校生A君を逮捕し、調べていると明らかにした。

 A君は前日午前9時35分頃、仁川市西区のある小学校の保護者団体カカオトークチャットルームに「子供たちの登下校時にみんな殺す」という内容の文を載せた疑惑を受けている。

 当時、A君は脅迫の書き込みとともに、車のハンドルを手で握っている写真も一緒に掲載したという。

 このチャットルームは保護者が生徒たちの登下校をサポートするために作ったもので、パスワードなしで誰もが自由に参加できるオープンチャットルームだという。

 保護者の通報を受けた警察は、小学校と近隣の中学校・高等学校にパトカーと機動隊などを配置し、万が一の状況に備えた。

 学校側も生徒たちの下校指導を強化し、放課後学校の授業を行わなかった。

 警察は通報から10時間後の午後8時15分頃、A君が在学中のチュンチョンナムド(忠清南道)ノンサン(論山)市にある高校でA君を緊急逮捕した。A君の自宅の住所は仁川だという。

 A君は警察の調査で「いたずらで文を載せた」という趣旨の陳述をした。

 警察はA君に殺人予備罪による公務執行妨害の疑いを追加適用するか検討しており、具体的な犯行動機や経緯を調べている。

 殺人予備罪は実際に殺人に着手しなかったが、殺人対象を特定して犯行を具体的に準備した情況がある場合に適用される。最大10年以下の懲役だ。

 脅迫罪の法定刑は3年以下の懲役500万ウォン以下であることに比べ、かなり重い処罰となる。

 警察は8月、新林駅とソヒョン駅で相次いで凶器暴動事件が発生し、オンラインで「殺人予告」文が散見されるようになると、被疑者に対して殺人予備罪適用・拘束令状申請など措置を強化してきた。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 88