北朝鮮、ロシアへの労働者派遣を推進か…「安保理決議違反」
北朝鮮、ロシアへの労働者派遣を推進か…「安保理決議違反」
北朝鮮がロシアに労働者を派遣する方案を推進している状況が捉えられ、韓国政府当局は注視している。労働者派遣は国連安全保障理事会(安保理)の対北朝鮮制裁決議に違反する。オレグ・コジェミャコ沿海州知事を団長とするロシア極東沿海州代表団が11日に訪朝し、労働者派遣問題を深く議論したとみられる。

13日北朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によると、コジェミャコ州知事は12日にマンスデ(万寿台)議事堂で対外経済省のチ・ギョンス副相と会談を行った。新聞は、「朝露の地域間経済協力をより高い段階に引き上げるための問題が討議された」と明らかにした。

韓国政府当局は今回の会談で北朝鮮の労働者派遣問題を議論した可能性に重きを置いている。ことし9月13日にロシアのボストチニ宇宙基地で開かれた露朝首脳会談後、北朝鮮がロシアへの労働者派遣拡大を推進する状況を捉えた。

ことし9月の露朝首脳会談と10月のセルゲイ・ラブロフ外相の訪朝、11月の露朝経済共同委員会開催に続き、今回は沿海州代表団の訪朝まで関連した動きがあった。韓国統一部当局者は、「一連の過程を見ると、ロシアと北朝鮮のある種の協力が進められているものと推定される」と明らかにした。

コジェミャコ州知事は会談に先立ち北朝鮮と観光、通商、農業分野の協力方案を議論する予定だと明らかにしたものの、双方は会談の結果について詳細な内容は公開しておらず、これは安保理決議違反を意識したものとみられる。

安保理決議2375号は北朝鮮労働者に対する雇用許可の付与を禁止し、2397号は海外の北朝鮮労働者らを2019年12月末までに全て送還するようにしており、北朝鮮の労働者派遣は安保理決議に違反する。

韓国外交部当局者は、「最近さまざまな分野で行われているロシアと北朝鮮の交流動向を注視している」とし、「今後も国際社会の共助のもと加盟国が関連安保理決議を忠実に履行できるよう外交的努力を続けていく」と明らかにした。
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