棒グラフは炭酸リチウムの価格の推移。単位は元/1キログラム。棒グラフは韓国の正極材メーカーの営業利益の展望。薄い茶色が7~9月期、濃い茶色が10~12月期(展望地)。単位は億ウォン
棒グラフは炭酸リチウムの価格の推移。単位は元/1キログラム。棒グラフは韓国の正極材メーカーの営業利益の展望。薄い茶色が7~9月期、濃い茶色が10~12月期(展望地)。単位は億ウォン
金融情報サービスのFNガイドによると、正極材メーカーのエコプロによることし10~12月期の売上高は1兆7590億ウォン(約1921億万円)、営業利益は610億ウォン(約66億6256万円)で、前年同期比それぞれ16%、66%減少する展望だ。

その他の同業、ポスコフューチャーM(旧ポスコケミカル)やエルアンドエフ(L&F)も、実績悪化が予想されている。

実績悪化の背景には、金属価格の急落がある。正極材メーカーはバッテリーセルメーカーと、金属価格と連動した価格を基に供給契約を結んでいる。金属価格はおおむね2~4か月前のものが適用され、この変動分が正極材価格と連動する。ことし8月における炭酸リチウムの価格は1キログラムあたり200元(約3990円)だったが、12月には60%ほど下落した。このため現在のようにリチウム価格が下落を続けている時期には、価格が高い時に生産した製品を安く売らなければならなくなり、収益悪化につながる。

こうした状況に対しエコプログループはことし下半期、ポハン(浦項)事業所の採用計画を見送った。ポスコフューチャーMは、付加価値の高い製品の生産に注力する。12月からクァンヤン(光陽)工場に続き、浦項工場でもNCMA(ニッケル・コバルト・マンガン・アルミニウム)単結晶正極材の生産を開始している。


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