韓国最大野党の宋永吉前代表、現金封筒疑惑で拘束
韓国最大野党の宋永吉前代表、現金封筒疑惑で拘束
韓国最大野党「共に民主党(民主党)」の宋永吉前代表が18日、同党全党大会選挙陣営での現金入り封筒ばらまき疑惑に関連し、ソウル中央地裁から拘束令状を受けた。宋氏は政治資金法違反や贈収賄などの容疑を否認しているが、裁判所は証拠隠滅の恐れがあると判断した。

 審査を担当したユ・チャンフン令状専担部長判事は、「被疑者が巨額の違法政治資金を受領し、党代表選に関連した金品授受に一定部分関与したことが明らかになるなど、重大な事件」と認定し、「人的・物的証拠に関して捜査過程で分かった被疑者の行為などを考慮すると、証拠隠滅の憂慮もある」と述べて拘束令状を発布した。

 宋氏は大きく3つの容疑をかけられている。政党法や政治資金法違反、贈収賄などだ。

 検察によると、宋氏は一昨年の全党大会を前に、民主党の国会議員などに現金入り封筒20枚を含む6650万ウォン(約728万円)を手渡したことに関与した疑いがある(政党法違反)。また、宋氏の外郭後援組織の後援金のうち7億6300万ウォン(約8350万円)が個人政治資金に使われたとされる(政治資金法違反)。さらに、この後援金の一部は麗水商工会議所のパク・ヨンハ(朴龍河)前会頭から苦情の請願と一緒に受け取ったお金であり、賄賂とみなされる可能性がある(賄賂受給)。

 宋氏はこれまで容疑を一貫して否定してきた。同日午前、令状実質審査に出席する途中でも、宋氏は「現金封筒の手渡しを本当に知らなかったのか」、「パリから帰国する際に携帯電話をなぜ取り替えたのか」という質問に、「具体的な事実は法廷で明らかにする」と述べた。

 一方、この事件と関連し、現金入り封筒を手渡したとされるユン・グァンソク(尹官石)無所属議員はすでに拘束されており、検察は18日、「懲役5年を宣告してほしい」と裁判所に求めた。尹議員は全党大会で、宋氏を支持する国会議員の会の座長を務めていた。
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