18日(現地時間)、フィナンシャルタイムズ(FT)などによると、アップルは21日から米国内でシリーズ9とウルトラ2のオンライン販売を中止する予定だ。クリスマスイブの24日からは、米国の店舗での販売も中止することにした。アジアなど米国以外の地域では、これらの製品を従来のように購入することができる。
アップルがクリスマスシーズンにアップルウォッチの販売中断を決定したのは特許紛争のためだ。血中酸素測定器メーカーのマッシモは、アップルが自社技術を流用し、シリーズ9とウルトラ2に血中酸素測定機能を搭載したとし、2021年に訴訟を提起した。米国国際貿易委員会は10月、マッシモの主張を受け入れ、アップルウォッチに制限的輸入禁止命令を下した。米国のバイデン大統領が25日までに拒否権を行使しなければ、輸入禁止命令は翌日の26日から発効される。
アップルは「輸入禁止命令に断固反対し、顧客がアップルウォッチを使えるよう色々な法的・技術的オプションを検討している」として「輸入禁止命令が維持される場合、できるだけ早くシリーズ9とウルトラ2を米国顧客のもとに返すためにあらゆる措置を取る」と明らかにした。
中国などの規制でiPhoneの売上が減っている状況で、最新アップルウォッチの販売中止はアップルにとって打撃となる。第3四半期のアップルウォッチなどアップルのウェアラブル・ホーム・アクセサリーの売上は82億8000万ドルに達する。リサーチ機関であるIDCは来年1~2月から販売中止の影響が本格化すると展望した。
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