韓国検察、宋永吉氏の接見制限…証拠隠滅防止へ
韓国検察、宋永吉氏の接見制限…証拠隠滅防止へ
韓国最大野党「共に民主党」のソン・ヨンギル(宋永吉)前代表が「現金封筒ばらまき疑惑」で拘束されたことを受け、韓国検察は弁護人以外の接見を制限する措置を取った。19日、法曹界によると、ソウル中央地検反腐敗捜査2部は、ソウル拘置所に収監中の宋氏が家族や知人などと接見できないようにしたという。検察関係者は「証拠隠滅の恐れがある場合、通常このような措置を取る」と述べた。

 検察は今後、現金封筒を受け取った議員の調査など追加捜査を進める予定で、接見制限は証拠隠滅を防ぐためのものだとみられる。接見制限は起訴まで続く可能性が高い。

 先に拘束されたユン・グァンソク(尹官石)無所属議員や韓国水資源公社のカン・レグ常任監査委員、パク・ヨンス元補佐官にも同様の措置が取られている。

 宋氏は、同党の全党大会で現金入り封筒を議員らに手渡した容疑(政党法違反)や違法政治資金および賄賂受給の疑いで18日に拘束された。検察は宋氏を最長20日間拘束捜査して容疑を具体化した後、現金を受け取った疑いがある同党の議員らを召喚する方針だという。

 現金封筒を受け取ったとされる議員は7人で、裁判で尹官石無所属議員など証人尋問する中で明らかになった。一方、宋氏の妻であるナム・ヨンシンさんはユーチューブチャンネルの「宋永吉TV」で、「チョン・ドゥファン(全斗煥)独裁政権の時でも家族面会は可能で、本の差し入れもできた。これは何ということだ」と批判し、「助けてほしい」と訴えた。
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