米国による中国輸出規制の強化、韓国の半導体メーカーには暗雲=韓国報道
米国による中国輸出規制の強化、韓国の半導体メーカーには暗雲=韓国報道
昨今、世界で人工知能(AI)需要が急増し、韓国でもAI半導体の新製品発売が相次いでいる。

例えばAI半導体メーカーのサピオンは2020年、韓国初のAI半導体となる「X220」を、さらにことし11月には「X330」を、それぞれ発売した。サムスン電子とIT大手のネイバーも、AI半導体を共同開発中だ。

しかし問題は一部の製品の場合、米国による対中輸出規制の対象に含まれてしまうとみられる点だ。AI半導体の売り上げで大きな割合を占める中国に輸出ができなければ、事業に直接の影響が及ぶためだ。

業界の関係者はこうした状況について「工場を持たないファブレスメーカーだけでなく、ファウンドリー(半導体の受託製造)にとっても危機的な状況。ファウンドリーの場合は、市場シェアトップの台湾積体電路製造(TSMC)にも大きな影響があるだろう」と分析している。

AI半導体市場でトップの米エヌビディアも7~9月期、中国での売り上げが全体の22.24%と、米国(34.77%)、台湾(23.91%)に次ぐ3番目に多かった。

これと関連し、米国連邦議会下院の「米国と中国共産党間の戦略的競争に関する特別委員会」はその報告書で「中国が汎用半導体市場を独占できないよう、迅速に行動を起こす必要がある」として、商務省に中国産汎用半導体に対する関税付加を公告した。


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