チョ・ヒヨン、ソウル市教育監
チョ・ヒヨン、ソウル市教育監
ソウル市のチョ・ヒヨン教育監が映画‘ソウルの春’団体観覧について、保守団体が告発したことに対し ‘教権侵害’と主張した。

チョ教育監は25日、SNSに載せた‘映画ソウルの春団体観覧についての教権侵害に対する考えというタイトルの文章で「ソウル市教育庁は今回の事態を教師の教育権、あるいはいわゆる『教権』に対する侵害の1つの類型だと新たに判断する」と明らかにした。

最近、保守団体の縦横研究所と自由大韓護国団は‘ソウルの春’を団体観覧したソウル市内のある高校の校長を告発した。これらの団体は、他の学校の前でも抗議集会を行った。

チョ教育監は「教権侵害は今年7月以降、ソイ(瑞二)小学校の事件で主に教師の教育権、あるいはいわゆる教権を一部保護者による過度な苦情などの攻撃的行為を通じて教育活動一般が脅かされることを意味した。しかし、今回のことで現れたように、教師の教育課程に対する過度な介入と攻撃的行為まで教権侵害の類型と判断しなければならないと考える」と述べた。

続いて「教権は教員が教育専門家として尊重され、専門性に基づいて教育課程を構成する権利を含む。ソウル市教育庁は『ソウルの春』の団体観覧は教員が自律的に行使できる正当な教権の範囲内に入ると判断する」と主張した。

12・12軍事反乱は司法判断がなされた事件であり、保守と進歩、あるいは与党と野党の葛藤の所在でもないと強調した。

チョ教育監は「5・18クァンジュ(光州)民主化運動に対する流血鎮圧も12・12軍事反乱の延長線上にある。ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領は昨年の5・18光州民主化運動記念式で『君のための行進曲』を提唱し、与野党の国会議員も一緒に参加して君のための行進曲を提唱した」と説明した。

さらに「12・12軍事反乱および5・18光州民主化運動の性格に対する政治・社会的合意があり、これは政争の対象ではないという意味である。このように政争の対象にならず、社会的合意がなされているテーマまで教育課程から排除しようとする試みは明白な教権侵害と判断されなければならない」と主張した。

また「歴史解釈を巡る討論は自由で活発になされなければならない。ただし、歴史的事実に対するゆがみは厳格に正さなければならず、それもやはり学校の責任であり、教権はその責任行使にともなう権利である」と繰り返し強調した。
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