尹大統領の側近、与党トップに就任…大統領室は与党の安定を期待
尹大統領の側近、与党トップに就任…大統領室は与党の安定を期待
韓国の与党「国民の力」は来年4月に予定される総選挙に向けて、ハン・ドンフン(韓東勲)前法相を非常対策委員会の委員長に任命した。韓氏はユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の側近として知られ、大統領室との連携が期待される。

 大統領室は韓氏が非常対策委員会の委員長に就任したことを受け、肯定的なメッセージを出した。大統領室の関係者は聯合ニュースの取材に対し、「非常対策委員長が就任した以上、与党が早く安定を取り戻すことを願う」とし、「今後、与党とのコミュニケーションもより円滑に行われることを望む」と期待した。

 会見を生中継で見ていた参謀陣の間では、韓氏が地域区だけでなく、比例代表にも出馬しないと宣言したことについて肯定的に評価した。ある高位関係者は「既得権を捨てるというような概念ではなく、『同僚市民の生活を豊かにするのに役立ちたい』という、自らの夢に対する正直な気持ちを示したもの」とし、「『先民後私』という表現も新鮮だった」と述べた。

 他の関係者も「韓委員長が大きな決断をした」とし、「一生懸命に奉仕はするが、その実りは自分が受け取らないというのが今日の会見の核心」と語った。

 大統領の新年挨拶会とは別に、尹大統領と与党の司令塔となった韓氏の会談がいつ行われるかにも関心が集まっている。ただ、大統領室では、まだ非常対策委員会が発足していないため、体制が整った後に日程を調整するとしている。

 大統領室の関係者は「非常対策委員の人選が完了し、委員会が正式に発足した後で、日程などの調整が行われるだろう」と予想した。
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