法曹界によると27日、ソウル中央地裁は兄妹の遺族がソチョ(瑞草)区を相手に起こした損害賠償請求訴訟で、原告一部勝訴の判決を下した。裁判所は「瑞草区庁は亡くなった兄妹の配偶者とその子どもらに16億4,700万ウォン(約1億8,120万円)余りと遅延損害金を払え」と命令した。
兄妹であるA氏とB氏は昨年8月8日、ゲリラ豪雨が降り注ぐ瑞草区江南駅一帯で道路を渡る途中、ふたが開いていたマンホールに落ちて死亡した。
瑞草区側は「記録的な豪雨という天災地変によって事故を予測したり回避できなかった」として賠償の責任がないと主張していた。
しかし、裁判所は「江南駅一帯の道路に設置されたマンホールは多くの雨が降れば下水道内部で雨水が逆流して開く可能性が十分にある」とし「道路に設置されたマンホールのふたは雨水の逆流にも簡単には開かない程度に設置・管理されなければならない」と指摘した。また、過去に今回より雨が少なく降ったときもマンホールのふたが開いたことがある点などを考慮すれば、今回の事故が天災地変によるものと断定することもできないと判断した。
ただし、裁判所は「被害者らは事故当時、ゲリラ豪雨の深刻性を十分に分かっており、道路が雨水で冠水していただけに状態を注意深く確認して渡るべきだった」として、A氏とB氏の過失を20%と判断して賠償額を策定した。
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