暁星ビナケミカルの工場は2021年7月に完成した。港から運び込んだ液化石油ガス(LPG)を貯蔵タンクに保管し、脱水素化を行ってからポリプロピレン(PP)を生産する生産体系を構築。費用節減と生産効率の拡大に期待が高まった。しかし稼働率を高めたところ加工工程に問題が生じ、4~5回の補修を行うなど生産に支障が出ていた。これにより、ベトナム法人の損失は、2021年の450億ウォン(約49億1630万円)から、2022年には3137億ウォン(約342億7205万円)へと拡大。その後のことし7月に入って稼働が正常化すると、7~9月期の営業利益は12億ウォン(約1億3114万円)へと過去最大規模の黒字へ回復した。
興国証券のチャン・ヒョング研究員は「PPでは規模の経済を実現できるほか、LPG貯蔵施設による安定的な収益、半導体洗浄に使われる三フッ化窒素(NF3)の生産力および特殊ガス事業の拡大などで今後、正常な営業活動が展開できるだろう」と予測した。
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