中国官営グローバルタイムズ(GT)は、JN.1変異株が、持続的な海外流入、旧正月(春節)連休前後の人々の移動などで、中国で優性株に発展し、これにより重症感染リスクが増えることが予想されると29日報道した。
国家衛生健康委員会(NHC)は、前日の記者会見で、中国でことし冬と来年の春、様々な呼吸器疾患が交互にまたは同時に発生する傾向が続くと予想した。
JN.1変異は世界的に拡散し、現在米国、フランス、インドなど40カ国以上で発生した。世界保健機構(WHO)は19日(現地時間)、JN.1の変化を関心の変化として指定し、継続して観察すると明らかにした。
NHCは最近のモニタリングの結果、最近中国で感染した新型コロナのうちJN.1変異の割合は比較的低いが、上昇傾向を示していると明らかにした。JN.1変異株感染事例は全国計490件で、このうち海外流入が90%(443件)を占めた。
JN.1変異は免疫回避と感染性増加の特性を示したが、病原性は増加せず、特定の抗ウイルス薬は依然として有効であるとNHCは伝えた。既存の治療薬を使用できるため、危険度はそこまで高くないという意味だ。
しかし、新年連休や旧正月などを迎え、国内外旅行など人の移動が増え、伝染病の感染リスクが高まる可能性があるとNHCは指摘した。
NHCの広報担当者であるミ・ポンは「今週、全国医療機関の呼吸器疾患の診断件数と診療件数が先週より増加した」とし、「現在の呼吸器疾患は主にインフルエンザであり、マイコプラズマ肺炎感染と新型コロナ感染は低水準に減少した」と伝えた。
NHCは、呼吸器疾患のリスクが増加しているため、換気を頻繁に行い、手洗い、ソーシャルディスタンスなど、衛生習慣を継続して実践するよう促した。高齢者、重度の慢性基礎疾患者、妊婦は、人がたくさん集まる場所に行かないよう呼びかけた。
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