景福宮落書き模倣犯、逮捕送致…警察、落書き教唆犯を追跡中=韓国
景福宮落書き模倣犯、逮捕送致…警察、落書き教唆犯を追跡中=韓国
韓国の景福宮の塀にスプレーで落書きし、社会を騒がせた犯人に対する捜査が続いている。壁にある歌手の名前とアルバムのタイトルなどを書いたソル某氏(28)が検察に送致された。一方、警察はイム某君(17)に塀に落書きするようにあおった教唆(きょうさ)犯を追っている。

 ソウル鍾路警察署は昨年12月28日、スプレーで景福宮の塀を毀損(きそん)した疑いが持たれているソル氏をソウル中央地検に拘束送検した。ソル氏に適用された法は文化財保護法違反だ。この日、黒いマスクを着用したソル氏は取材陣が「容疑を認めるか」、「文化財を毀損したことを反省するか」、「まだ芸術だと思うか」、「ファン心で犯行したのか」、「犯行事実をブログになぜ載せたのか」などを尋ねたが、黙々と護送車両に乗り込んだ。

 ソル氏は12月17日午後10時20分ごろ、景福宮の迎秋門の左側の塀にスプレーである歌手の名前とアルバムのタイトルなどを書いた疑いが持たれている。ソル氏は20日午前3時ごろ、本人のブログに「いたずらをしたかった」「申し訳ない。いや、申し訳なくない。私は芸術をしただけだ」と主張したりもした。

 先立ってソル氏は18日、鍾路警察署に自首した。警察は21日に拘束令状を申請し、翌日ソウル中央地裁は「証拠隠滅憂慮」を理由に拘束令状を発行した。

 ソル氏に先立ち、景福宮の塀に落書きをした疑いが持たれているイム某君(18)に対する拘束令状は棄却された状態だ。裁判所は22日「少年に対する拘束令状はやむを得ない場合でなければ発行できないが、理由が認められるとは見難い」と明らかにした。イム君は19日、京畿道水原市のある居住地で逮捕された。イム君は20日、SNSを通じて知らない人から「落書きをすればお金をあげる」という依頼を受け、依頼者が定めた場所で指定された文句をスプレーで記載したと犯行動機を明らかにした。イム君は犯行の代価として10万ウォンを受け取った。

 これを受けて警察は、景福宮の塀をスプレー落書きで毀損するよう指示した教唆犯を追跡することに捜査力を集中している。ユン・ヒグン警察庁長も26日、書面で進行された記者懇談会で捜査状況関連の質問に対し「落書き依頼者の追跡のために、ソウル庁サイバー捜査隊を投入、携帯電話フォレンジックと入金者確認など捜査を進めている」と明らかにした。

 警察は最初の落書き犯であるイム君の携帯電話を確保してフォレンジックを終え、教唆犯がイム君に手付金などの名目で10万ウォンを入金するのに使った口座の偽通帳の有無を確認した。また、教唆犯の身元を特定するためにイム君と連絡を取り交わしたメッセンジャーであるテレグラム対話記録を分析している。ただしテレグラムはセキュリティが強力なうえ、海外にサーバーを置いているため、追跡に困難があるという。
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