農林畜産食品部によると、23日時点の農作物と食品の輸出額は2022年の同期より3%増加し過去最大を記録した。生鮮食品の輸出額は15億1000万ドル(約2130億円)と2022年の同期より4.2%減少したが、ラーメンや飲料などの加工食品は75億ドル(約1兆57億円)と4.6%増加した。
農作物と食品の輸出額は毎年着実に増加している。実際に、2013年には57億2500万ドル(約8700億円)に過ぎなかった農作物と食品の輸出額は、2022年には88億2400万ドル(約1兆2400億円)と54%成長している。特に2022年には世界的な景気減速など厳しい状況にもかかわらず前の年に比べて3.1%成長したのに続いて、今年も上昇を続けた。
輸出実績が最も良好だった商品はラーメンで、9億3830万ドル(約1320億円)の輸出額を記録し、前の年に比べて24.7%増加した。この他にも菓子類6.0%、飲料11.6%、米加工食品19.3%が前年比で増加するなど 加工食品全体の輸出額が74億9980万ドル(約1兆57億円)で4.6%増加した。
生鮮食品の中ではキムチが1億5070万ドル(約212億円)で10.3%増加した。イチゴは22.5%増の7000万ドル(約98億円)だ。梨の輸出は7000万ドルで3.6%の増加、ブドウは6000万ドル(約85億円)で35.9%増加した。
市場別の輸出実績は、中国が13億8100万ドル(約1940億円)と最も大きな割合を占め、 前の年に比べて8.9%増加した。 続いて米国が12億9590万ドル(約1830億円)と前年比で8.7%増えた。EUと英国は5億3420万ドル(約753億円)と4.5%の増加、ロシアは2億1000万ドル(約296億円)と4.9%増加した。一方でASEAN諸国は17億9650ドル(約2400億円)、日本は14億2570万ドル(約2000億円)でそれぞれ2.7%と6.3%減少した。
農林畜産食品部は今年の世界的な経済不況の中でも農作物と食品の輸出額が過去最大を記録した背景として、官・民が一丸となり積極的な輸出拡大政策を取ったことを挙げた。文化体育観光部と協力し、ドラマなど韓流コンテンツでの間接広告を推進した。さらに今年末からブドウ・イチゴ・梨・パプリカ・キムチ・サムジャン・トッポギ・高麗人参・菓子など10種類の農作物と食品を韓流コンテンツを通じて広報する予定だ。
農林畜産食品部は来年も農作物と食品の輸出が過去最高を達成できるよう、輸出統合組織を中心に事業体系を改編し、品質管理、物流費用の削減、研究開発などを強化する計画だ。
さらに国産品種の開発やマーケットテストなどを通じてイチゴの新しい輸出戦略を策定する予定だ。
輸出の全段階にわたる生鮮農産物に特化した物流システムも確立する計画だ。韓国国内から海外の販売地までの低温貯蔵施設と車両、特殊包装材などの費用をサポートし、空港や港湾の近くの共同物流センターを活用して通関手続きを簡素化する計画だ。
また中南米など新市場への進出をサポートし、企業間の協業マーケティングや大規模な食品博覧会など、市場に合ったさまざまな輸出戦略を推進する計画だ。
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