イスラエル、ガザで兵力の一部撤収…「低強度作戦へ転換開始」
イスラエル、ガザで兵力の一部撤収…「低強度作戦へ転換開始」
イスラエル軍はパレスチナのガザ地区北部から部隊の一部を撤退させた。米国などが要求した「低強度作戦」への転換という解釈が出ている。

 1日(現地時間)、ニューヨークタイムズなどによると、イスラエル軍は今後数週間以内にガザ地区から数千人規模の兵力を撤収させると発表した。昨年10月、パレスチナ武装政派ハマスのイスラエル奇襲で戦争が勃発して以来、イスラエル軍がこのように大規模な兵力を戦線から撤退させるのは今回が初めてだ。イスラエル軍のダニエル・ハガリ報道官は「経済的負担を緩和し、今後1年間展開される作戦のための力を備蓄するため」と説明した。

 専門家たちは今回の撤退について、イスラエルの戦術が無差別「高強度」作戦から「低強度」作戦に転換していることを示唆していると説明した。米国などは民間人の被害を減らすために攻撃の水位を下げるべきだとイスラエルを説得してきた。米軍特殊戦司令官を務めたマーク・シュワルツ氏は「兵力撤収は米国が要求してきたことと一致し、戦況が新しい局面に入ったという明確な信号」と話した。ミック・マロイ元米国防総省中東担当副次官補も「軍隊撤退が終戦に近づいたという意味ではないが、近いうちに強度が低くなることを示唆している可能性がある」と述べた。ブリンケン米国務長官は今週末、再びイスラエルを訪問する予定だが、この時も低強度作戦転換と戦後構想などについて話し合うものと予想される。

 ハガリ報道官が言及したように、経済的負担もイスラエルが兵力縮小を決定する要因の一つだろう。ことしも交戦が続くものと予想される状況で、数十万人にのぼる大規模兵力を持続的に維持するには経済的負担が大きいためだ。イスラエル財務省は第4四半期の国内総生産(GDP)が前四半期対比年率19%減少したと推算している。

 ただしガザ地区南部では依然として激しい交戦が続いている。イスラエル軍南部軍のフィンケルマン司令官は「ガザ地区での戦闘は多様な方法、多様な強度、多様な形態で持続するだろう」と述べた。
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