この日の襲撃は総選挙を3か月後に控え、長さ20~30センチの凶器で攻撃されたという点で、パク・クネ元大統領の「カッターナイフ襲撃」事件と類似している。
2006年5月20日当時、ハンナラ党代表だったパク元大統領は5・31地方選挙を11日後に控え、ソウル新村でオ・セフン当時ソウル市長候補の支援遊説をしようと車に乗っていたところ、50代男性チ某氏に文具用カッターナイフで刺され、長さ11センチの右頬刺傷を負い縫合手術を受けた。
比較的最近では、2022年3・9大統領選挙を控えて民主党のソン・ヨンギル元代表が当時、イ・ジェミョン候補のためのソウル新村遊説中にYouTuberのピョ某氏に頭を鈍器で殴られたことがあった。この事件も選挙遊説中に起きた党代表襲撃であるうえ、パク元大統領の事例と地域も同じだ。
凶器や鈍器のように致命傷を負わせかねない「テロ」レベルの襲撃ではなくても、大統領選候補や有力政治家が卵をぶつけられたり、拳で暴行を受ける事例もあった。
一方、この日イ代表は釜山大学病院圏域外傷センターに移送され、午後1時頃ソウル大学病院に移送された。午後3時45分頃から始まった手術は、当初予想されていた1時間をはるかに超えて2時間近く行われたという。
イ代表は内径静脈を損傷し、血栓除去を含む血管再建術と、静脈から流れ出た血栓が予想より多かったため管を挿入する手術を受けた。手術後、意識を回復し、集中治療室で回復している。
今回の事件と関連し、警察は釜山警察庁のソン・ジェハン捜査部長を同事件の捜査本部長に任命し、広域捜査隊を中心に68人規模の捜査本部を設けた。
イ・ウォンソク検察総長も「釜山地方検察庁に特別捜査チームを構成し、警察と協力して迅速かつ徹底的に真相を究明する」と明らかにした。
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