メディトックスが米国法人を設立、代表はボトックスの世界拡大に貢献したオルブライト氏＝韓国報道

製薬会社のメディトックスがこのほど、米国法人のルヴァンタス（Luvantas）を設立したと発表した。

メディトックスが持ち分100％を保有するルヴァンタスは、米国カリフォルニアにある。自社開発による非動物性液状ボツリヌストキシン「MT10109」の、米国およびカナダでの販促活動とマーケティングを担当する企業だ。その後はヒアルロン酸フィラー「ニューラミス」、ダーマ化粧品「ニューラダム」などを先進国市場で販売するための活動も行う。

ルヴァンタスの最高経営責任者（CEO）は、アイルランドの製薬会社、アラガン出身のトーマス・オルブライト氏が務める。オルブライト氏は、美容目的で使用するボトックスの世界における販売拡大をけん引した人物だ。ボトックスのマーケティング責任者を歴任してきたほか、新たな適応症の治療や次世代の生物学的製剤に関する研究開発にも携わった経験がある。

これに先立ち2023年12月27日、メディトックスはアメリカ食品医薬品局（FDA）に「MT10109」の生物学的製剤承認申請書（BLA）を提出していた。「MT10109」は菌の培養や原液製造といった全製造過程において動物由来の成分を使用せず、またヒト血清アルブミン（HAS）を添加剤としないため、動物由来のウィルスに感染する可能性を排除しているのが特徴となっている。