同社は包装用フィルムをはじめとした、多様な事業分野で利用できる機能性フィルムを製造している。プリント基板(PCB)向けに使用する感光性フィルム(DFR)や量子ドット(QD)シート用バリアフィルムなどの特殊なフィルムの製造も手掛ける。2019年には無色透明ポリイミド(CPI)の量産に、世界で初めて成功するという成果もあげた。
しかし最近では韓国国内のフィルム産業が委縮すると同時に中国メーカーが低価格攻勢をかけていることで、赤字は避けられなくなっている。同社は、2022年4~6月期から2023年7~9月期までの6四半期連続で営業損失を計上した。
コーロンインダストリーのフィルム事業買収を狙う組織として挙がっているのは、プライベート・エクイティ・ファンド(PEF)の運営会社であるハーン&カンパニーだ。同社は昨年、化学素材大手SKCのフィルム事業を1兆6000億ウォン(約1760億9797万円)で買収していた。
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