5日、海洋水産部によると、昨年の水産食品輸出は30億400万ドル(約4397億円)を記録した。歴代最大の輸出成果を出した前年(31億500万ドル、約4556億円)に比べて小幅減少したが、福島処理水放流などの悪条件を超え、2年連続で30億ドルの輸出に成功したのだ。
水産食品の輸出実績は、韓国のり、マグロ、牡蠣などがリードした。
世界市場シェア1位の韓国のりは、昨年に歴代最大の7億9000万ドル(約1142億円)を輸出、全体の水産食品輸出実績の4分の1以上を占めた。前年(6億4800万ドル、約937億円)比22.2%も増えた。韓国のり単一輸出額が1兆ウォンを超えたのも昨年が初めてだ。
遠洋漁業の主力品目であるマグロは、日本・タイなどに原物の形で輸出され、5億6000万ドル(約810億円)売れ、牡蠣も日本・アメリカを中心に8600万ドル(約124億円)輸出された。牡蠣は海外で少しずつ認知度を高めながら、前年より輸出額が8%増加した。
政府は水産食品輸出拡大のため、昨年初めから民・官・連合同「水産食品輸出ワンチーム」を構成し、輸出企業を支援している。長・次官が直接プサン(釜山)・インチョン(仁川)・チョルラナムド(全羅南道)・チュンチョンナムド(忠清南道)など全国輸出現場を点検し、昨年12月にも業界と輸出現況点検会議を開催するなど総力を傾けた。中国北京(9月)、釜山(11月)で海外バイヤーを招待し、水産食品を広報したりもした。
特に人気輸出商品である韓国のりを世界の人々の好みに合った嗜好食品として育成し、2027年までに輸出10億ドル(約1446億円)、2035年には20億ドル(約2893億円)突破を目指す方針だ。高水温や冬季の異常気温にも耐えられる品目を開発し、ことしから3年間7億ウォン(約7695万円)規模の研究開発(R&D)予算を投入し、韓国のりが黄色に変わる「黄白化現象」に対応するための研究も行う。
また、ことしの水産物輸出支援事業予算は前年より20%(86億ウォン、約9憶4500万円)も増えた515億ウォン(約56億円)が策定された。また、水産物輸出企業にメーカー当たり最大50億ウォン(約5億5000万円)規模の融資を2.5~3.0%(固定)低金利で支援する事業も行う。
海洋水産部カン・ドヒョン長官は「難しい輸出条件の中でも、水産業全員の絶え間ない努力で2年連続輸出30億ドル達成という成果を達成できた」とし「2024年も支援予算拡充を基に輸出企業を迅速に支援し、現場に訪れて緊密にコミュニケーションを図る」と述べた。
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