金氏は、「わが軍は130ミリ海岸砲の砲声を模した発破用爆薬を60回爆発させた」と明らかにした。その上で、「大韓民国(韓国)軍部のやくざどもが虚勢と意地を張っているので、わが軍は彼らの探知能力を疑い、恥をかかせるために欺瞞(ぎまん)作戦を行った」と述べた。
また、「爆発物の音を砲声と誤認し、挑発だと憶測し、黄海の北方限界線北側の海上緩衝区域に落下したと嘘をついた」と非難した。さらに、「わが軍は該当区域に一発も発射していない。大韓民国軍部のやくざどもは、われわれが投げた餌に食いついた」と皮肉った。
金氏の主張通りなら、北朝鮮は5日、延坪島と白領島の北方で沿岸砲200発余りを発射し、韓国軍の警戒心を高めた。その翌日に爆発物を使った作戦を実施したとすれば、韓国軍の探知能力に対する挑発行為だと言える。
一方、韓国統合参謀本部は金氏の主張を一蹴し、「低レベルな心理作戦にすぎない」と反論した。また、「境界線付近の海域での緊張を高める軍事活動を即刻中止するよう求める」と強調した。統合参謀本部関係者は、「金与正氏が韓国軍の探知能力に驚いて虚偽の談話を出したと見られる」とし、「昨日も北朝鮮が砲撃を行ったことを確認した」と明らかにした。
元北朝鮮公使で与党「国民の力」所属のテ・ヨンホ(太永浩)議員は、金氏の談話に対してフェイスブックで批判した。「大人になれない金正恩兄妹の子供のようないたずらには、無関心が薬だ」とし、「北朝鮮で体系的な学業過程を経なかった兄妹が国家権力の頂点にいるので、30代、40代になっても大人になれず、子供のようないたずらばかりしている」と指摘した。
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