【ソウル6日聯合】サムスングループの不正資金疑惑を捜査している特別検事チームは6日、天主教正義具現全国司祭団が5日に発表したサムスングループの金品授受疑惑について、徹底的に調査する考えを明らかにした。近く一連の不正疑惑を告発している金勇チョル(キム・ヨンチョル)弁護士を参考人として聴取し、具体的な陳述を確保する一方、金弁護士と司祭団に協力を要請し、関連資料を確保して疑惑解明に向けた本格的な捜査に着手する方針だ。
 司祭団は5日の会見で、青瓦台(大統領府)の李鍾燦(イ・ジョンチャン)民情首席秘書官、国家情報院長に内定している金成浩(キム・ソンホ)前法務部長官、金融監督委員長候補群の1人とされる黄永基(ファン・ヨンギ)前ウリィ金融持ち株会社会長の3人がサムスングループから金品を受け取ったと主張している。

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 特別検事チームはまず、金弁護士からの聴取で十分な陳述と証拠資料を確保した上で、李首席秘書官ら3人に対する調査の必要性を検討し、追加調査を進めていくものとみられる。特別検事チームは5日の会見内容だけでなく、昨年11月12日に明らかにした検察総長や大検察庁(最高検に相当)中央捜査部長、国家清廉委員長らと関連した疑惑についても陳述を得る構えだ。検察首脳部と現政権の高官らに対するサムスングループの金品授受疑惑に対する広範囲な捜査が進められることになり、捜査結果によっては相当な波紋を広げることも予想される。

 金弁護士はこれまで、参考人として複数回にわたり特別検事チームに出頭しているが、サムスングループの借名口座や不正資金の管理、違法な経営権継承などの疑惑について調査を受けただけで、政官界へのロビー疑惑について具体的な陳述はしていない。


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