「尹錫悦大統領は約束」…食用目的の食肉処理に最大懲役3年、犬の食用禁止法が法制司法委員会で可決＝韓国

韓国で、食用のために犬を飼育・増殖・食肉処理することを禁止する法案が8日、国会法制司法委員会で可決された。

法制司法委員会はこの日の全体会議で‘犬の食用目的の飼育・食肉処理および流通など終息に関する特別法’制定案を処理した。

制定案は食用を目的に犬を飼育・増殖・食肉処理する行為、犬や犬を原料に調理・加工した食品を流通・販売する行為を禁止する内容を骨子とする。

食用を目的に犬を食肉処理すると3年以下の懲役または3000万ウォン（約328万円）以下の罰金、飼育・増殖・流通すると2年以下の懲役または2000万ウォン（約219万円）以下の罰金に処することにした。

また、犬飼育農場主、犬用食肉処理・流通業者、飲食店のオーナーなどは施設と営業内容を地方自治体首長に申告しなければならず、国や地方自治体は申告した業者の廃業・転業を支援する内容も含まれている。

ただし、飼育・食肉処理・流通などの禁止と違反時の罰則条項は法案公布後3年が過ぎた日から施行される。処罰猶予期間を設けるためだ。

同法案は9日の本会議で処理される見通しである。

これに先立ち、与野党は犬の食用禁止法の処理を事実上党方針に定め、推進してきた。

国民の力（与党）と政府は昨年11月、党政協議を通じて特別法制定推進を公式化し、共に民主党（野党）も同月の議員総会で同法案処理を党論として採択した。

ユン・ソギョル（尹錫悦）大統領とキム・ゴンヒ（金建希）夫人も昨年12月、オランダ国賓訪問の際にアムステルダム動物保護財団懇談会に出席し「犬の食用禁止は大統領の約束」と法案処理を促した。