李在明代表を襲撃した男、検察に送致…「心配をかけすまない」＝韓国

韓国野党「共に民主党」のイ・ジェミョン（李在明）代表を凶器で襲撃し殺人未遂容疑を持たれているキム某容疑者（67）が10日、検察に送致された。

10日午前9時59分ごろ、プサン（釜山）ヨンジェ（蓮堤）警察署の留置場から出てきたキム容疑者は黄色いマスクを付け紺色の上着を着ていた。

キム容疑者は、「李在明代表がきょう退院するが、言いたいことはあるか」との取材陣の質問に、「心配をかけた。すまない」と答えた。キム容疑者は「弁明文をなぜ書いたのか」との質問には、「直接見て考えてください」と話した。また、「どんな心境か」、「（殺人未遂幇助＜ほうじょ＞容疑で緊急逮捕された）70代の男とどんな関係か」との質問については答えなかった。党籍を問う質問にも答えず護送車に乗り込んだ。

釜山警察庁はきょう午後に捜査結果を発表する予定だ。捜査結果の発表でキム容疑者の党籍は公開しない方針だ。警察は9日に被疑者身元公開審議委員会を開き、キム容疑者の顔、年齢、名前などの個人情報は公開しないことに決定している。

キム容疑者は2日午前10時29分ごろ釜山カンソ（江西）区のテハン展望台の視察を終え車に向かって歩いていた李代表の首の左側を凶器で刺した。キム容疑者は殺人未遂の容疑を持たれている。警察は長さ18センチメートル、刃渡り13センチメートルの登山用ナイフをキム容疑者が改造し凶器として使用したものとみている。

一方、キム容疑者の犯行を手助けした容疑（殺人未遂幇助）で7日午後に緊急逮捕された70代の男は8日午後11時30分ごろ釈放された。この男はキム容疑者の「弁明文」を郵便で発送ことを約束した容疑を持たれている。警察は、「加担の程度が比較的軽く、高齢である点、関連者の陳述などから容疑の立証が十分な点などを考慮した」とし、「証拠隠滅および逃走の懸念がないため釈放した」と説明した。この男は在宅送致される予定だ。