ソウル南部地裁
ソウル南部地裁
ビアホールで「タバコは外に出て吸ってほしい」と頼んだ20代女性の頭をビール瓶で叩いた容疑が持たれている40代男性に対し、検察が懲役3年6月の刑を求刑した。

12日、ソウル南部地裁刑事8単独のチョン・ボムシク判事は、特殊傷害の容疑が持たれているA被告(46)に対する初公判期日を行った。

この日の裁判で、A被告側の弁護人は容疑をすべて認めた。弁護人は「被告人は理由のいかんを問わず、酒に酔って偶発的に被害者に深い傷害を負わせた点を深く反省している」と述べた。

続いて「被告人は持病があり、長期かつ持続的な薬物治療および追跡検査が必要な状態で、障がい診断を受けた父親と老母と一緒に暮らしている。被告人が拘束されると両親の健康と経済的状況がかなりの困難に直面する恐れがある。何よりも深く反省し、謝罪している点などを考慮し、最大限軽い刑を下してほしい」と訴えた。

最後の陳述に出たA被告もやはり「被害者と家族に謝罪申し上げる。瞬間的に誤った行動をして、被害者とその家族にあまりにも大きな苦痛と傷を与えてしまった。今回を機に私の誤った行動が正しい行動に変化するよう反省して生きていく」と述べた。

しかしこの日、裁判を傍聴した被害者の家族は「(事件の後)一度も連絡や謝罪を受けたことはない。うちの子は事件後、(大学を)自主退学までしている」と涙声で話した。

この日、検察はA被告に懲役3年6か月を求刑した。

A被告は昨年8月、ソウル市クロ(九老)区のあるビアホールで酒を飲んでいたところ、他の客ともめ事を起こし、騒ぎ立てて室内で喫煙した。

これに対し、他のテーブルに母親と一緒にいた20代女性のBさんが「タバコは外に出て喫煙してほしい」と頼むと、トイレの前にあった箱からビール瓶を持ってきてB氏の後頭部を叩いた容疑が持たれている。当時、A被告は道路交通法上の飲酒運転で2021年9月に懲役1年。執行猶予2年判定を受けており、執行猶予期間だったことが明らかになった。

Bさんはこの事件で全治8週間の脳出血との診断を受け、その後通っていた大学に自主退学届を提出した。

その後、九老警察署がA被告を現行犯として逮捕し、事件を捜査した後、昨年9月には検察に在宅起訴した。ソウル南部地検は昨年10月26日、A被告を在宅起訴した。
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