木原稔防衛相が12日、自衛隊関係者の靖国神社への参拝について調査を行い、必要な措置を取ることを明らかにした。

NHKによると、小林弘樹陸上幕僚部長をはじめ自衛隊の関係者数十人が9日に東京の靖国神社に参拝した。靖国神社は日本の軍国主義の象徴で、太平洋戦争のA級戦犯14人の位牌などが安置されている。

自衛隊の関係者たちはこの日、休暇の申請を行った上で、官用車両を使って防衛省から靖国神社まで移動した。

これについて木原防衛相は「自衛隊員は日本国民であり信仰の自由が保障されており、個人としての参拝なら問題はないと思う」としながらも、「しかし憲法には国家と機関がいかなる宗教活動もしてはならないと規定されており、自衛隊員は誤解を招きかねない行為を避けなければならない」と指摘した。

さらに木原防衛相は、自衛隊員が団体で宗教施設を訪問することを禁止する防衛省の告示についても言及した。木原防衛相は「今回の靖国神社の訪問がこの規則に違反しているとみなされるかについて確認しなければならない」として、「結果によって厳格に処理する」と付け加えた。
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