「人格殺人を繰り返さない」「イ・ソンギュン防止法」発議予告=韓国
「人格殺人を繰り返さない」「イ・ソンギュン防止法」発議予告=韓国
韓国のハ・テギョン国民の力議員が今月12日「メディアとYouTuberの過度な人格攻撃報道を防ぐ『イ・ソンギュン防止法』を発議する」と明らかにした。

 ハ議員はこの日午後、SNSを通じてこのように明らかにし、先立って同日午前、ポン・ジュノ監督をはじめとする文化芸術家たちの声明に言及した。

 文化芸術家連帯会議は中区プレスセンターで記者会見を開き、麻薬投薬の疑いで警察の捜査を受けて死亡したイ・ソンギュン氏事件を警察とマスコミによる「人格殺人」と規定し、徹底した真相究明と再発防止対策を促した。

 韓国映画プロデューサー組合、韓国独立映画協会、韓国映画製作家協会、韓国映画監督組合、韓国放送演技者労働組合、韓国マネジメント連合など29ヵ所をはじめ、キム・ドンホ釜山国際映画祭前執行委員長、俳優ソン・ガンホ氏など映画界従事者2000人余りが参加した。俳優キム・ウィソン氏は、声明発表の背景について「故人は昨年10月23日立件された時から2ヶ月余りの間、何の保護装置もなくマスコミとメディアに露出された」とし「彼に加えられた苛酷な人格攻撃に対して、私たちの立場を明らかにすることが、同僚に対する最低限の道理だと考えた」と明らかにした。

 彼らは政府と国会に刑事事件公開禁止と人権保護のために関連法令を制定・改正してほしいと要請した。また、これを「イ・ソンギュン防止法」と命名し、今後具体的な法案内容を議論することにした。

 これに対してハ議員は「多くの人々に愛された俳優イ・ソンギュン氏が自ら命を絶った。犯罪の疑惑よりも彼の私生活に焦点を合わせた報道が個人の人格を深刻に侵害したためだ」とし「国会議員として大きな責任感を感じる。関連分野の専門家と文化芸術界の人々の意見を均等に聴取し、この問題を深く議論するようにする」と明らかにした。

 続けて「最近マスコミとYouTuberの間の過度な取材と報道競争による有名人のプライバシー侵害が絶えず起きている。他人の人格を侵害する自由は許されてはならず、これに対する厳重な責任を問わなければならない。しかし現行法制度では十分に扱われていないのが現実」と付け加えた。

 それと共に「『イ・ソンギュン防止法』を通じて、社会の健全な発展のために努力する」として「もう一度、故イ・ソンギュン氏の冥福を祈る」と伝えた。
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