金正恩総書記は「朝鮮半島で圧倒的な力による大事変を一方的に決めることはないが、戦争を避ける考えも全くない」と述べた。金総書記は8日から9日にかけて軍需工場を指導訪問した際に「韓国民は我々の主敵」と断定し、このように述べたと朝鮮中央通信が10日に報道した。
平壌放送は対南宣伝放送で、北朝鮮は1960年代から人民民主主義革命を扇動する内容の放送を行ってきた。また、過去には乱数放送を通じて韓国に派遣したスパイに指令を下す手段として利用されていたこともあった。
これに先立ち、金総書記は2023年末の全員会議で、南北関係について「敵対的な交戦国」と釘を刺し、「いつまで経っても南北統一は実現できない」と宣言し、対南機構の整理を指示した。さらに10日には韓国側を「主敵」と表現し、「戦争を避ける考えはない」ことを明らかにした。
金総書記の指示が出て以降、今月1日からチェ・ソンヒ外相の主導により対南部門の機構整理が始まった。対南機構である労働党統一戦線部も外務省に吸収されるものと予想されている。さらには民間交流のための各種機構・団体の廃止にも着手している。
朝鮮中央通信によると、対南部門の幹部らは12日に決起会を開き、対南民間機構である6・15共同宣言実践委員会、祖国統一汎民族連合本部、民族和解協議会、檀君民族統一協議会などを廃止することを決めた。
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