北朝鮮、中距離弾道ミサイル発射…新型IRBMと推定=韓国
北朝鮮、中距離弾道ミサイル発射…新型IRBMと推定=韓国
北朝鮮が14日、日本海(韓国での名称:東海、トンへ)上に弾道ミサイルを発射し、緊張感を高めている。今回の発射は北朝鮮が開発中の固体燃料中距離級弾道ミサイル(IRBM)と推定される。

韓国軍合同参謀本部はこの日「この日午後2時55分ごろ、ピョンヤン(平壌)一帯から日本海上に発射された中距離級弾道ミサイルと推定される1発を捕捉した」とし「北朝鮮のミサイルは約1000km飛行後、日本海上に弾着した」と明らかにした。

続いて合同参謀は「韓国軍は、北朝鮮ミサイル発射時、即座に捕捉して追跡・監視した」とし「米国、日本側と北朝鮮弾道ミサイル関連情報を緊密に共有し、詳細は総合的に分析中だ」と説明した。

軍当局は、今回の挑発が固体燃料を利用した新型IRBM試験発射である可能性を置き、分析中だ。固体燃料ミサイルは液体とは異なり燃料噴射過程がないため、迅速な発射が可能である。さらに、液体と比較して交差距離も長いことが知られている。北朝鮮は、グアム米軍基地を目指す3000km級の中距離ミサイルIRBMを昨年から開発している。

北朝鮮大学院大学ヤン・ムジン教授は「北朝鮮がことし、駐日基地、グアム基地など米軍の太平洋主要軍事基地を無力化させる固体燃料ベースの中距離弾道ミサイルの機能向上に注力するという意図と見られる」とし、「政治的には、朝鮮半島の緊張から軍事的主導権確保と見ることができる」と述べた。

北朝鮮がことしに入り、弾道ミサイルを発射したのは今回が初めてだ。昨年12月18日、平壌一帯から日本海上に大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射以来27日間ぶりだ。北朝鮮は昨年12月17、18日の2日連続でミサイル挑発を敢行した。

また、ことし1月5~7日には、ペク(白)リョン島とヨンピョン(延坪)島など、北西に位置する島々に向け、3日間砲射撃をして海上挑発に乗り出した。

この日の発射は、台湾総統選挙で反中・親米派の民進党政権勝利後に発射されたという点で武力デモの可能性もある。

アジュ(亜洲)大学校キム・フンギュ中国政策研究所長は「中国と戦略的理解共有関係にある北朝鮮が駐韓米軍と日本が台湾に集中できないよう、ことし軍事的緊張を促す挑発に出る可能性が大きい」と伝えた。

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