米専門家の「金正恩氏は戦争を決心した」という警告に…北エリート出身の韓国与党議員「過度な評価」
米専門家の「金正恩氏は戦争を決心した」という警告に…北エリート出身の韓国与党議員「過度な評価」
米国の北朝鮮専門家たちが北朝鮮の「戦争決心」を警告している中、北朝鮮から韓国に亡命した外交官出身の韓国与党“国民の力”のテ・ヨンホ(太永浩)議員は「あまりにも行き過ぎた評価だ」と指摘した。

テ議員は15日、韓国のラジオ番組とのインタビューで「米国の専門家たちは『現在の南北関係における対決状況は、朝鮮戦争(1950~1953年)が起きる前のようだ』と評価している」とし「しかし、朝鮮戦争当時と今は構造的に全く異なっている」と語った。

テ議員は「朝鮮戦争当時は在韓米軍がなく、わが軍と米軍間の合同・連合軍事構造もなかった」とし「しかし今は在韓米軍がある。韓米同盟もあり『米国の確固とした “核の傘”でもってわれわれを守る』と公言している。それゆえ、朝鮮戦争当時と比較するのは行き過ぎだ」と分析した。

つづけて「北朝鮮の場合、韓国の国会議員総選挙総選挙(4月実施)が迫っている中、様々な挑発を仕掛け『戦争か平和か』というようなフレーム(物事をみつめる基本的な枠組み)づくりをして、わが国民に『どちらかを選べ』と誘導しようとしているが、最近はそのようなフレーム手法は韓国民に効果がない」とし「今回の台湾総統選挙でも、中国が『戦争か平和か』というフレームで圧力をかけたが、結局のところ台湾国民はそれに引っかかることなく他の選択をした」と説明した。

戦争が起きる可能性について、テ議員は「私は低いとみている」とし「彼らのミサイル発射は、どの周辺国の安保や平和にも影響を与えていない」と語った。

ミドルバリー国際研究所の研究員と教授は今月11日(現地時間)、米研究機関の北朝鮮分析サイト“38ノース”の寄稿文を通じて「朝鮮半島は最も危険な状況だ」と警告した。

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