産業通商資源部は16日、2023年の自動車輸出額が709億ドル(約10兆400億円)を記録したと発表した。これはこれまで過去最高だった2022年の541億ドル(約8兆円)より31.1%増加した数値だ。この期間、韓国国内の完成車メーカー6社は合計424万台を生産し、このうち145万台を国内で販売し、残り277万台を輸出した。
新型コロナウイルスのパンデミックによる自動車用半導体の需給が正常化し、韓国国内での自動車生産量が前の年に比べ13%増加した。2018年以降5年ぶりに生産台数が400万台を超えた。また、新型コロナウイルスの感染拡大期に自動車の買い控えが起きていた反動から、輸出台数も20.3%増えた。国内の販売量も3.3%増え、3年ぶりに増加に転じた。ヒョンデ(現代)自動車・キア(起亜)自動車の海外工場生産販売分を含む6社の2023年の世界販売台数は800万台で、前の年に比べ11%増加した。
自動車1台当たりの輸出単価も2万3000ドル(約338万円)と史上最高を更新した。以前の最高値は2022年の2万1000ドル(約309万円)だった。従来の内燃機関車よりも相対的に高価な電気自動車やハイブリッド車などのエコカー輸出の割合が増えたことによるものだ。エコカーの輸出額は242億ドル(約3兆5600億円)で前の年に比べ51%増え、やはり過去最高を記録した。
地域別では北米とEU市場での好調が輸出の増加を牽引した。北米への輸出額は370億ドル(約5兆4400億円)で前の年に比べ44.7%増え、EUも108億ドル(約1兆5900億円)で32.9%増えた。対アジア輸出額も57億ドル(約8400億円)で前の年に比べ28.7%増えた。
2023年の下半期から新型コロナウイルスの買い控えが下火になったが、韓国車の輸出増加の流れは続いている。2023年12月にも前の年に比べ18%増の64億ドル(約9420億円)の輸出額を記録した。
昨年、自動車産業の貿易収支は550億ドル(約8兆1000億円)の黒字を記録し、韓国最大の輸出品である半導体を抜いた全品目の中で最も多い貿易黒字を記録した。同期間の輸入車の国内販売台数は28万7586台で、昨年同期より3.9%減少した。 輸入額は159億ドル(約2兆3400億円)だった。
ただし、自動車部品の輸出額は230億ドル(約3兆3500億円)で、前の年に比べ1.5%減少した。エコカーの輸出割合の増加による従来の内燃機関車部品の需要縮小などの影響とみられている。
韓国政府は今年もエコカー中心の自動車輸出好調の流れを継続するため、様々な支援策を展開する。これに先立ち、現代自動車・起亜自動車がウルサン(蔚山)とファソン(華城)で推進中の電気自動車専用工場建設の円滑な推進のため、臨時投資税額控除の延長を行っている。今年7月、未来自動車部品特別法の施行に合わせ、既存の内燃機関中心の部品企業の自動運転・電動化転換支援政策も拡大する。
産業通商資源部の関係者は「エコモビリティ市場の拡大と産業発展の障害を除去するために、エコモビリティ規制の撤廃案を発表する」と述べ、「世界的な消費低迷とイスラエルとハマスの紛争など、対内外の経済環境は厳しいが、今年も昨年の輸出好調が続くよう努力する」と述べた。
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