故イ・ソンギュンさんの通報者は「女室長」ではなく俳優出身の「脅迫女」だった=韓国
故イ・ソンギュンさんの通報者は「女室長」ではなく俳優出身の「脅迫女」だった=韓国
俳優の故・イ・ソンギュンさん(48)の薬物事件と関連した最初の捜査は映画俳優出身の20代の女が通報したことにより始まったことが確認された。

18日韓国法曹界によると、元俳優のA容疑者(28・女)の元恋人は遊興施設の室長であるB容疑者(29・女)が自身の恋人に薬物を渡したのを見たとし、昨年9月10日にインチョン(仁川)警察庁麻薬犯罪捜査係に通報した。

警察はこの通報を受け立件前調査(内偵捜査)に着手した。

しかしこの時はまだ警察はイ・ソンギュンさんが関連した事件だとは考えておらず、通報者もイさんの薬物使用疑惑については全く知らなかった。

警察がイさんの薬物疑惑の通報を初めて受けた時点はそれから1か月後の昨年10月10日ごろだった。

A容疑者は仁川警察庁麻薬犯罪捜査係の事務室を直接訪れ、B容疑者の毛髪を薬物使用の証拠物として提供し、携帯電話の記録などをもとにイさんの薬物使用疑惑も共に通報した。

B容疑者はA容疑者の通報により昨年10月18日に警察に逮捕され、3日後に拘束された。

当初、イさんの薬物疑惑を初めて警察に陳述した人物はB容疑者と伝えられたが、事実ではなかった。

これと関連し通報者は今月16日に放送されたMBCの「PD手帳」で、「彼女のことで通報したが発端」とし、「(薬物使用と関連した通報をした当時、イさんの名前が出ることは)考えもしなかった。しかし突然、イ・ソンギュン、G-DRAGON(BIGBANG)の名前が出てきたので、彼女たち(元彼女ら)はもみ消されてしまった」と話した。

詐欺の容疑で実刑を宣告された前歴のあるA容疑者は薬物使用の前科6犯であるB容疑者とは刑務所で知り合い、同じオフィステル(住居兼用オフィス)に住みながら親しくしていたものの、関係が悪くなったため警察に通報した。

内偵捜査の段階でイさんの容疑が流出したという主張も事実ではないことがわかった。

B容疑者が逮捕される4日前の10月14日、イさんはすでに麻薬類に関する法律違反の容疑で刑事立件された。その後、10月19日にメディアに匿名報道され、23日に正式に立件されたことで、イさんの実名とともにB容疑者の陳述があったという警察発の情報が報道され始めた。

これについて警察関係者は、「最初の報道当時、(被疑事実公表の問題で)メディア対応をきちんとできなかった」と釈明した。

仁川警察庁は最近まで薬物使用などの容疑でイさんを含む計10人を捜査または内偵捜査しており、このうち歌手のG-DRAGONさん(35・本名クォン・ジヨン)は「容疑なし」として不送致した。死亡したイさんの捜査は「公訴権なし」として捜査が終結される予定だ。

B容疑者ら4人は捜査が終わり検察に送致され、このうち2人はすでに裁判にかけられている。警察は薬物使用容疑を持たれている残りの立件者1人の捜査も近いうちに完了し、内偵捜査者3人は捜査対象に転換するか検討している。
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