BYDによる韓国市場進出の背景には、世界市場の拡大を掲げる同社の戦略がある。同社は昨年、中国だけでなく欧州や日本など主要な市場で一斉にEVを販売した。これにより昨年は334.2%増の24万2765台の自動車を輸出し、輸出国は約70か国へと増えた。
BYDは現在、韓国で1トンクラスの電気トラック「T4K」など商用EVのみ販売している。これを足掛かりに、今後はラインアップの拡大を計画中だ。
業界では、BYDによるEVの強みが価格競争力にあるとみている。そのため韓国の完成車メーカーとの競争も激化する展望だ。起亜自動車やルノーコリアなどによる、中・低価格のEVでシェア拡大を狙う計画と競合するためだ。
業界の関係者は「韓国のEV市場の成長が停滞しているため、韓国メーカーも相対的にサイズが小さく安価な自動車ブランドを多く発売する見込み。費用対効果が高い中国ブランドが登場すれば競争が激化するとはみられるが、品質とブランド力のある韓国製EVの善戦にも期待できる」と述べた。
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