2022年における通信設備のシェア
2022年における通信設備のシェア
サムスン電子が2023年末、DX(デバイス・エクスペリエンス)部門ネットワーク事業部において次世代通信技術や通信技術通信チップ、無線周波数(RF)の回路設計などを担当していた研究開発(R&D)部署を、次世代技術を研究する組織サムスンリサーチへと移動したことが明らかになった。

異動となった社員は、約230人に上る。ネットワーク事業部の研究者が、他に先駆け第6世代(6G)技術を開発するサムスンリサーチに統合されるこで、その相乗効果に期待できる。サムスンリサーチは6G、人工知能(AI)、ロボット、ヘルスケアなどを研究する組織だ。

同社ネットワーク事業部の関係者は「サムスンリサーチへ異動となったのは研究開発(R&D)部署であり、5G関連の中核技術の事業化を担う開発部署はネットワーク事業部に残っている」と説明した。

こうした動きは、同社が6Gへの急速なシフトを測ろうとしているためとも分析できる。通信市場の調査を手掛ける米デローログループによると2022年、通信設備市場のシェアは中国の華為技術(ファーウェイ)が28%と最大だった。これにフィンランドのノキア(15%)、スウェーデンのエリクソン(14%)、中国の中興通訊(ZTE、11%)、米国シスコシステムズ(5.5%)が続き、サムスン電子は3.2%で7位にとどまった。

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