ソウル市、契約審査で予算1381億ウォン削減
ソウル市、契約審査で予算1381億ウォン削減
ソウル市は22日、昨年に契約審査制度を通じて3兆4555億ウォン(約3800億円)規模の審査を行い、1381億ウォン(約152億円)の予算を削減したと発表した。契約審査は、市・区・地方公企業が発注する工事・用役・物品購入などについて、契約前に原価算定の適正性を審査・検討する制度だ。昨年の削減率は4%に達した。

 同制度は現在、工事3億ウォン以上、用役2億ウォン以上、物品購入2000万ウォン以上の契約に対して審査を実施している。契約審査は予算削減にとどまらず、資材や人材などが不足するなどの事業を早期に発見し、安全事故を未然に防止する役割も果たす。

 昨年の契約審査では、工事の削減額が865億ウォンで全体の62.6%を占めた。続いて物品購入249億ウォン(18.1%)、用役172億ウォン(12.4%)、民間委託95億ウォン(6.9%)の順だった。具体的な事例としては、A病院の増築・リフォーム機械工事と関連し、193種の資材単価などを調整し、全体工事費の6.8%に相当する6億4000万ウォンを節約した。地方河川整備工事では、土砂の運搬に標準市場単価を適用し、現場事務所面積を適正規模に減らして約7億ウォンを節減した。

 一方で、審査過程で誤って過小算出したり、不足した部分については、適正原価を反映して合理的に増額した。昨年は1605件の工事設計図面と算出明細書を比較する過程で、数量が不足していたり、安全管理費が適切に反映されていない197件を発見し、31億ウォンを増額した。

 ソウル市のキム・ジンマン財務局長は「地方財政を健全かつ効率的に運営するためには、契約審査の専門性を強化することが重要だ。削減した予算は、ソウルを魅力的な都市にするために、必要な事業投資財源として活用する」と述べた。
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