韓国、大麻や麻薬の名称を食品広告に使用禁止へ

韓国政府は、最近韓国で人気を集めている「大麻コーヒー」や「麻薬キンパ（のり巻き）」など、「麻薬」関連用語を食品の表示・広告に使用できないように禁止した。食品医薬品安全処は23日、消費者を惑わす表示・広告行為を防ぐため、食品などの表示・広告に関する法律を改正したと明らかにした。

　韓国では最近、幻覚成分を取り除いた大麻の種子を使用して飲み物やデザートを販売するカフェが登場したり、一度試すとやみつきになるという意味で「麻薬」という用語が食品の表示・広告に使われたりしている。「食品の基準および規格」によると、大麻の葉、茎、殻などは食品原料として使用できないが、皮が完全に除去された大麻の種子（ヘンプシード）は使用が可能だ。

　食品医薬品安全処は、「麻薬に対する社会的警戒心を高めるためにも、このような用語の使用は適切ではない」と指摘した。

　今回の法律改正は7月から施行される。これにより、営業者は営業所の看板、メニュー名、製品名などに麻薬、大麻、ヘロイン、コカインなど麻薬に関連する用語を使用できなくなった。

　食品医薬品安全処は「食品表示広告法による不当広告違反の有無を全般的に点検し、違反した場合、管轄地方自治体に行政処分を要請する計画」と述べた。