元「EXO」のクリス、性犯罪で中国の「重大犯罪者」リストに

多数の女性に性的暴行を加えた疑いで懲役13年が宣告された、アイドルグループ「EXO」の元メンバー・クリス（33）が中国で「重大犯罪者」に分類された。

　25日（現地時間）、中国のチャイナプレスなど現地メディアによると、北京市高等人民裁判所は最近、昨年1年間に処理した重大犯罪事例を発表した。公開された報告書の中の犯罪事例3件を紹介し、そのうち1件がクリスの犯罪だった。

　先立ってクリスは2018年7月、自宅で他の人と共に女性2人とわいせつ行為をしたと報道された。また、2020年11月から12月まで自宅で、酒に酔った女性3人に性的暴行を加えた疑いで起訴され裁判を受けた。

　北京市朝陽区の人民裁判所は、2022年11月に行った1審でクリスに強姦罪で懲役11年6か月、集団わいせつ罪で懲役1年10か月など懲役13年を宣告した。

　クリスは1審の結果を不服として控訴したが、2審でも同じ13年を最終宣告された。

　中国裁判部は刑期が終わり次第、カナダ国籍のクリスの海外追放を命令した。クリスは中国広州市で生まれ、幼いころカナダに帰化した。

　一部では、クリスが化学的去勢の対象になりかねないという見方も出ている。カナダは性犯罪者に化学的去勢を行っている国だ。

　また、中国公安局は昨年11月、SNSを通じて「クリスは国外追放後10年間、中国に入国できない」と明らかにした。

　クリスは2012年4月、SMエンタテインメント所属のアイドルグループ「EXO」と「EXO-M」として活動した。しかし、2年間活動した後、2014年に所属事務所のSMエンタテインメントに専属契約効力不存在確認訴訟を提起した後、グループから脱退し、中国に行った。