韓国与党議員を襲撃した中学生、15歳と主張…刑事処罰の可能性は「3%」?
韓国与党議員を襲撃した中学生、15歳と主張…刑事処罰の可能性は「3%」?
韓国与党「国民の力」のペ・ヒョンジン(裵賢鎮)議員を襲撃した犯人が未成年者であることがわかった。この襲撃犯A君は自身の年齢を15歳と主張し、「触法少年」の話もしている。この年齢が「満年齢」基準であれば触法少年(満10~14歳)に該当せず刑事処分が可能だが、満14~18歳の少年犯のうち刑事処罰を受けた事例は約3%に過ぎないと集計されている。

26日カンナム(江南)警察署によると、警察はA君に特殊傷害の容疑を適用する予定だと明らかにした。A君は自身の年齢を15歳と主張し触法少年の話をしたとされているが、A君は刑法上の刑事処罰の対象だ。刑法第9条第1項は14歳未満を刑事未成年者と規定しているが、A君はこれに該当しないためだ。

ただ、現行の少年法に基づき家庭裁判所または管轄地方裁判所の少年部で事件を審理することになるが、禁固以上の刑に該当する犯罪事実が発見された場合は刑事処分の必要性に応じて検察に送致される可能性がある。

問題は満14歳~18歳の少年犯のうち刑事処罰を受けた事例が約3%に過ぎないという点だ。「国民の力」のカン・ミングク議員が最高裁から提出を受け公開した資料によると、2017~2022年に5大強力犯罪として送致された少年事件1万8084件のうち刑事処罰を受けた事件は567件(3.1%)だった。

計1万7517件(96.9%)は保護処分として処理された。現行の少年法上、少年犯は判事の裁量により前科が残らない保護処分を下すことができる。最も事件数が多い特殊暴行は刑事処罰の割合が2.3%(373件)で、保護処分の割合は97.7%(1万5846件)だ。

ただ、専門家らは今回の事件は刑事処罰の可能性が高いと言及した。法務法人ホアムのシン・ミンヨン弁護士はヘラルド経済との通話で、「CCTV(防犯カメラ)映像を見ると、A君が凶器を持って頭部の急所を狙い続けたため、刑事処罰の可能性が相当に高い」とし、「少年犯が5大強力犯罪を行った場合、通常は刑事処罰を受ける確率が低いが、今回の事案は重さが異なる」と話した。

一方、警察によるとソウル江南警察署はきのう裵議員を襲撃し現場で逮捕された中学生のA君を保護者の立ち合いのもと調査した後、きょう未明に緊急入院の措置を取った。緊急入院とは、精神疾患者と推定される人に自害・他害の危険があり、状況が切迫した場合に精神医療機関に3日以内入院させることのできる制度だ。

警察関係者は、「被疑者が未成年者である点と現在の健康状態などを考慮した」とし、「今後は犯行動機などを綿密に調査するなど、厳正に捜査する予定」と明らかにした。
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