北朝鮮のヨンビョン(寧辺)の核施設にある実験用軽水炉が2023年から正常稼動しているとの分析が出た。

米国の北朝鮮専門メディアNKニュースによると26日、米国際科学研究所は寧辺の実験用軽水炉で、2023年10月から相当量の水が近くのクリョンガン(九龍江)に排水され、冬に入って排水口近くの氷が溶けているのを発見し、軽水炉が稼動していることを確認した。

米国際科学研究所は、「寧辺の核施設の複合タービン建物の屋根の雪が溶けているのも、原子炉が稼動していることを示している」と説明している。ただ米国際科学研究所は、北朝鮮の発表どおりに軽水炉が100メガワットに達する最大容量で稼動しているかどうかは確認できておらず、核施設の5メガワット原子炉も稼動していると付け加えた。

これに先立ち国際原子力機関(IAEA)なども先月、同様の内容の報告書を発表した。IAEAのラファエル・グロッシー事務総長は先月、「冷却水の排出が軽水炉が臨界点に達していることを示している」と述べ、「北朝鮮が使用済み核燃料からプルトニウムを生産する可能性があり、これは国連の制裁に違反している」と警告した。

米国際科学研究所は「核兵器を大幅に増やすとする北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記の政策に合わせて、兵器としての運用も可能なプルトニウムを生産するために軽水炉を稼動させた」とみている。米国際科学研究所は100メガワット級軽水炉が70パーセントから80パーセントの容量で稼動した場合、兵器として利用できるプルトニウムを毎年19.5キログラムから22.3キログラム生産できるとみている。
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