起亜タイガースの金鍾国監督(資料写真)=(聯合ニュース)
起亜タイガースの金鍾国監督(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地検は29日、プロ野球・KIAタイガースの金鍾国(キム・ジョングク)監督(50)と張正錫(チャン・ジョンソク)前団長(50)について、24日に背任収賄などの容疑で逮捕状を請求したと発表した。

 背任収賄は、業務に関する不正な請託を受けて財産上の利益を得た場合に適用される容疑だ。

 検察は昨年4月に韓国野球委員会(KBO)から依頼を受け、同球団に所属していた朴東原(パク・ドンウォン)捕手(現・LGツインズ)との契約交渉の過程で張氏が裏金を要求したとされる事件について捜査していたところ、新たに今回の容疑を確認。同年11月末に張氏の自宅などを家宅捜索し、本格的な捜査に乗り出した。

 金監督を巡っては先ごろ、親交のある独立球団の幹部が選手のプロ入りと引き換えに高額の金品を受け取った疑惑が持ち上がっていたが、今回逮捕状が請求されたのはこれとは無関係の容疑だという。

 プロ野球史上、現役監督の個人的な不正容疑で逮捕状が請求されたのは初めて。

 これを受けて球団側は28日、金監督の職務を停止した。

 両氏の逮捕状発付の是非を判断する令状審査は、30日午前にソウル中央地裁で開かれる予定だ。


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