ロシア工場の貸し出しを進めるサムスンとLG、その理由は=韓国報道
ロシア工場の貸し出しを進めるサムスンとLG、その理由は=韓国報道
サムスン電子とLG電子がロシアに建設した家電工場を、現地の他社に貸し出す計画を進めている。

サムスン電子はロシアの家電流通企業VVPグループと、モスクワ近郊のカルーガ地域にある工場のテレビ生産ラインを貸し出す計画について協議中だ。

LG電子もまた、テレビや洗濯機、冷蔵庫を生産するルザ地域の工場を、ロシアの家電流通企業DNSに貸し出すため交渉している。

これに先立ちサムスン電子のロシア工場は2022年3月から、またLG電子は同年8月から、ウクライナ侵攻で部品の受給が難しくなったため稼働を停止している。

2社が工場の貸し出しを進める背景には、ロシアの市場規模が大きいことがある。インドの市場調査会社モルドール・インテルジェンスによると昨年、ロシアの家電市場の規模は約111億2000万ドル(USD、約1兆6436億円)だった。2029年には131兆8000億ドル(約1兆9481億円)へと成長する見込みだ。

またロシア工場は西部に位置し、東欧の需要にも対応できる。

さらにたとえロシア工場を売却したとしても、投資額分を取り戻すのは難しいだろうとの展望も、貸し出す理由の一つだ。サムスン電子はロシア工場の建設に5400万ドル(約79億8352万円)、LG電子は8000億ウォン(約884億8320万円)を、それぞれ投資した。

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