尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は31日、青瓦台(旧大統領府)の迎賓館で主宰した中央統合防衛会議で、「北(朝鮮)の政権は世界で唯一核の先制使用を法制化した非理性的集団」とし、「世襲全体主義の政権維持のためになりふり構わず、民族さえ否定する、反民族・反統一的かつ歴史に逆行する行為をしている」と批判した。また、4月の総選挙に触れ、「北の政権は今年も軍事境界線付近での挑発、偽ニュース(の拡散)、サイバー攻撃など選挙介入に向け、さまざまな挑発を行うと予想される」と指摘した。
◇最大野党代表 尹大統領は「政敵攻撃のみに集中」
革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は国会で開いた新年記者会見で、「この2年間、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は主権者である国民の意思を無視して政敵の攻撃のみに集中した」として「今回(4月)の総選挙で必ず勝利し、尹錫悦政権が招いた国政危機を克服する」と述べた。李氏は、韓国が「国民生活、戦争、少子化、民主主義」の4大危機に直面しているとしながら「より深刻なのは、危機を収拾しなければならない政府が危機を生み出してきたこと」と批判した。
◇ソウル・新林駅無差別殺傷事件 犯人に無期懲役判決
昨年7月、ソウルの新林駅近くで1人が死亡、3人がけがをする無差別殺傷事件を起こして殺人罪などに問われた男に対し、ソウル中央地裁は無期懲役を言い渡すとともに30年間の電子足輪(位置追跡装置)装着を命じた。検察側は死刑を求刑したが、裁判所は男が別の事件の取り調べを控え、処罰を恐れて自暴自棄の状態で犯行に及んだ点や、以前から犯行を準備していたわけではなかった点、情緒的に不安定な幼少期を送った点などを踏まえ、死刑を言い渡す水準ではないと判断した。
◇ソウルの中学・高校新入生が前年比減少 少子化影響
少子化の影響により、今年のソウル地域の中学校と高校の新入生数はいずれも前年比で減少した。ソウル市教育庁によると、今年のソウル地域の中学校の新入生数は6万6030人で、前年比1326人(2.0%)減少した。また、2024学年度にソウル地域の一般高校に入学予定の新入生数は計4万9826人で、前年比3935人(7.3%)急減した。ソウル地域の高校生の数は少子化の影響で減少を続け、21学年度に4万5106人まで低下した後、生まれる子どもが金運に恵まれるという「黄金のブタ年(亥年)」の影響で22学年度には4万9098人、23学年度には5万3761人に増加したが、今年は再び5万人を割り込んだ。
◇西部で在韓米軍の戦闘機墜落 操縦士は脱出
31日午前8時40分ごろ、西部の忠清南道・瑞山に近い黄海上に在韓米軍の戦闘機F16が墜落した。操縦士は墜落直前に脱出し、韓国空軍の航空救助士と海洋警察に救助された。意識があり、命に別状はないという。韓米軍当局は、戦闘機が墜落した原因と経緯を調べている。
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