尹美香議員の親北発言に批判が集中…韓国の南北関係討論会で
尹美香議員の親北発言に批判が集中…韓国の南北関係討論会で
「北朝鮮の戦争観も受け入れるべきだ」、「北朝鮮の戦争観は正義の戦争観」

韓国の無所属議員であるユン・ミヒャン(尹美香)氏が主催した南北関係の討論会で親北的な発言が相次いだとして、政界や世論から非難されている。与党では、尹氏が主催した討論会について、「朝鮮半島情勢に緊張感が漂う中、不適切だ」と批判した。

 尹氏は1月24日、国会議員会館で「キョレハナ」や「国家保安法7条廃止運動市民連帯」、「南北民間交流協議会民族委員会」など20の市民団体と共催し、「南北関係の根本的な変化と朝鮮半島危機の理解・平和解決策の模索をどうするのか」というテーマで討論会を開催した。

 討論会の最初の発題者として登場した「釜山平和統一センターハナ」のキム・グァンス理事長は、「朝鮮半島で完全な平和は分断の克服を通じてのみ実現されるという平和観と、最後の方法ではあるが、やむを得ず戦争が起きた場合、統一戦争が起こり、その戦争で結果としての平和を作れれば、その戦争観も受け入れなければならないという認識の大転換が必要だ」と述べた。また、「私は分断された朝鮮半島での平和観は、まさにこのような平和観でなければならないという信念を持っている」と付け加えた。北朝鮮の戦争観は「正義の戦争観」と表現した。

 討論会に出席した韓神大学のチャン・チャンジュン平和統一政策研究センター長は「北朝鮮は戦争に対応する決意を表明したようだ」とし、「あえて表現するならば、戦争の敷居がかなり低くなったと見るのが正しいと思う」と述べた。

 続けて「朝鮮半島での戦争の危機は実在すると見るべきだろう。実在する原因は北朝鮮のせいではなく、米韓同盟のせいという結論が可能になるのではないかと思う」とし、「戦争危機の原因を取り除く卓越した認識や行動などが模索されなければならないのではないか」と付け加えた。これらの発言は、朝鮮半島での戦争危機は北朝鮮の挑発が根源にあるのではなく、米韓同盟のせいだという趣旨と解釈される。

 与党「国民の力」はこの討論会を「親北セミナー」と糾弾し、尹氏に対して厳しく非難した。同党のカン・サビン常勤副報道官はこの日の論評で「親北の集まりと変わらなかった」とし、「大韓民国に対する北朝鮮の挑発レベルが日増しに高まっているこの時点で、北朝鮮を盲目的に追従する反国家的な行為が行われれば、国家の安保に致命的な影響を与える可能性がある。国家観を揺るがす親北行為を大韓民国の国会議員が堂々と犯している状況に怒りを禁じ得ない」と述べた。

 キム・ヨンホ(金暎浩)統一相もこの日、龍山の映画館で開かれたイベントあいさつで「学問的自由という名の下に、自由な大韓民国が成し遂げた成果とアイデンティティを毀損する反国家的な行為として決して容認することはできない」とし、「これは北朝鮮のプロパガンダに呼応し、北朝鮮の意図に全面的に同調する不合理な行為で、常識を持つ国民なら到底納得できないだろう」と述べた。

 これに対し、尹議員側は、某メディアとのインタビューで「武力衝突なしに平和になれるのか、その方法を議論するために開かれた討論会だ」とし、「北朝鮮の立場を受け入れるという批判があるが、その理由もない」と釈明した。
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