「はしか」の大流行で「海外旅行」が不安=韓国
「はしか」の大流行で「海外旅行」が不安=韓国
「旧正月の連休にヨーロッパを旅行しようとしたが、はしか(麻疹)の流行でメキシコに計画を変更した」

会社員のパク氏(32歳)は2月9日から始まる旧正月の連休(4日間)に、ヨーロッパを旅行する計画を立てていた。しかしパク氏は旅行先を中米に変更した。ヨーロッパを中心に「はしか」が大流行しているためだ。

このように韓国では、ヨーロッパ発の「はしか」流行によりヨーロッパへの旅行を避ける現象が起きている。

31日、韓国疾病管理庁によると、ここ2か月間の海外発国内はしか患者は計9人であった。はしかは「第2級法定感染症」で、せきやくしゃみを通して空気感染する呼吸器感染症である。

昨年は全世界で28万人のはしか患者が発生したが、これは2022年より1.6倍増加した数値である。特にヨーロッパでは昨年、4万2000人のはしか患者が発生した。これは、2022年より45倍急増した数値である。

このようなヨーロッパのはしか大流行に、韓国では複数のインターネット・コミュニティを中心に不安が高まっている。

疾病管理庁も、はしかに関する先制的対処に乗り出した。疾病管理庁は最近、病院・医院に「はしかの疑いのある患者への監視を強化してほしい」という協力の公文を送った。この公文には「患者を診療する場合、問診で海外旅行に行ったのかを確認し、海外から戻ってきた患者に発疹があればはしかを疑って診断検査を実施し、管轄の保健所に連絡してほしい」という内容が盛り込まれている。

疾病管理庁の関係者は「世界的にはしかが流行している中、国内でも海外からの流入によりはしか患者が発生したことで先制的に下した措置だ」とし「海外、特にヨーロッパに行く場合、予防接種の確認が必須であり、これを踏まえて旧正月の連休計画を立ててほしい」と語った。

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