ココアと思って買ったら「便秘薬」…「海外直輸入」に注意=韓国
ココアと思って買ったら「便秘薬」…「海外直輸入」に注意=韓国
「やせるのに役立つと思って買ったら “便秘薬”が入っていた」

韓国で、オンラインショッピングモールを通じて販売されている海外直輸入食品のうち、約20%から韓国への搬入が禁止されている原料や成分が入っていることがわかった。

韓国の食品医薬品安全処は「国内外のオンラインショッピングモールなどで販売されている海外直輸入食品のうち、有害成分の含有が疑われる製品100個を対象に約4か月間、企画検査を実施した。その結果、21の製品から国内への搬入が禁止されている原料・成分が確認されたことから、国内への搬入遮断措置をとった」と明らかにした。

検査対象は「体重減量効果をうたった製品(30個)」「鎮痛効果をうたった製品(30個)」「睡眠改善効果をうたった製品(20個)」「抗うつ効果をうたった製品(20個)」の計100個の製品で、有害成分の含有が疑われる製品を選別し選定した。

検査の結果「体重減量効果をうたった製品(12個)」「鎮痛効果をうたった製品(6個)」「睡眠改善効果をうたった製品(2個)」「抗うつ効果をうたった製品(1個)」から、韓国への搬入遮断対象の原料・成分が確認された。このうち11個の製品からは食品に使用することのできない医薬品成分が検出されたが、その成分が表示されてはいなかった。

具体的な一例として、体重減少効果を宣伝した製品にはココアの粉末や果物の粉末などが原料として表示されていたが、医薬品成分である「センノシド」が検出された。センノシドは便秘治療に使用される成分で、体脂肪の分解や減少などの効能はなく、むしろ多量に摂取すると下痢・腹痛・嘔吐などを誘発する。

食品医薬品安全処は「これら製品に対して関税庁に通関保留を要請し、放送通信審議委員会にオンライン販売サイトの接続遮断を要請するなど、関係機関と協力し国内に搬入されないよう措置をとった」と説明した。

また食品医薬品安全処は、消費者たちが安全に購入できるよう有害食品情報などを提供する食品安全に関するサイトに、国内搬入遮断対象の原料・成分が確認された21の製品情報を公表した。

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