車に警察官がしがみついたまま…現職公務員が「恐怖の疾走」＝韓国

飲酒運転の取り締まりを拒否した後、警察官が車にしがみついた状態で逃走した50代の男の運転手が検挙された。血中アルコール濃度は免許取り消しの水準で、後に現職公務員であることがわかった。

2日KBSによると、事件は先月27日未明にチェジュ（済州）市で発生した。SUV車がふらふらしながら危険な運転をしていたため、飲酒運転を疑った後続車の運転手が警察に通報した。

通報を受け出動した警察が信号待ちをしていたSUV車に近づき飲酒測定を試みた瞬間、突然SUV車が逃走した。警察官は車にしがみついたまま引きずられ、地面に転がり落ちた。

この光景を見ていた通報者はすぐに追跡を始め、都心の路地を2キロメートルほど追いかけた後、止まった車を発見し警察に位置を知らせた。

逃走した運転手は車内に横たわっていたが、その後警察に検挙された。後に運転手は公務員であることがわかった。

飲酒測定の結果、運転手は免許取り消しレベルの泥酔状態だった。逮捕当時に言い逃れをしていた運転手は飲酒測定後に初めて自身が済州道庁の公務員であることを白状した。

警察はこの男を特殊公務執行妨害致傷の容疑で拘束した。