「午前の診療は終わり」と聞いて、看護師殺害を試みた前科者、2審も懲役刑=韓国
「午前の診療は終わり」と聞いて、看護師殺害を試みた前科者、2審も懲役刑=韓国
韓国のある病院で看護師の頭を凶器で殴って殺害しようとしたが、未遂に終わった40代の男性が、控訴審でも懲役10年を言い渡された。

 2日、ニューシスによると、水原(スウォン)高裁刑事2-2部は、殺人未遂、傷害、公務執行妨害などの容疑で起訴されたA氏の控訴審で、検事とA氏の控訴をすべて棄却した。

 これに先立ち、1審裁判所はA氏に懲役10年と治療監護および20年間の位置追跡電子装置の付着などを命令した。

 これに対し、A氏は事実誤認や法理の誤解、量刑不当などを主張して控訴し、検察も刑が軽いため不当だと控訴した。

 A氏は2023年4月、京畿道のある病院で看護師B氏から「午前の診療は終わりました」と言われると、突然カバンにあった凶器を取り出し、B氏の後頭部など4回にわたって殴りつけて殺害しようとしたが未遂に終わった疑惑で起訴された。

 彼は同月11日、護送出張所で所持品の領置執行中に護送業務を担当していた警察公務員のあごと口を殴って暴行した疑いも持たれている。

 A氏は多数の暴力犯罪で何度も実刑を言い渡された前歴があり、傷害罪で累犯期間中で、出所後半月後に再び犯行を犯したという。

 控訴審裁判所は「被告人は凶器が曲がるほど強く頭を殴っており、原審1回公判期日に殺人未遂の犯行を自白した点なども考慮すると殺人の故意が十分に認められる」と判示した。
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