中国・四川省 “8.21土砂災害”、党員127人に責任問う…「災害対応不十分」=中国報道
中国・四川省 “8.21土砂災害”、党員127人に責任問う…「災害対応不十分」=中国報道
中国・四川省涼山(りょうざん)イ族自治州で2023年8月21日に発生した土砂災害について、四川省規律検査監察機関は、災害発生時に適切な対処をしなかった中国共産党員対し厳しく責任を問うと明かした。

2023年8月21日午前5時ごろ(現地時間)、涼山イ族自治州金陽(きんよう)県で集中豪雨による土石流が発生。付近の高速道路建設の現場にいた作業員が巻き込まれ、6人が死亡、46人が行方不明、21人が負傷した。

省当局が調査を行ったところ、建設プロジェクトの責任者らが、災害発生前に当局の関連部署から避難勧告が出されていたにも関わらず、作業員を避難させるなどの安全対策を取っていなかったことが分かった。また、当時行方不明となった作業員の人数について虚偽の申告をしていた。

省当局は現地当局の一部幹部も企業側の虚偽の申告を黙認していたと指摘。さらに、建設現場の日常的な監督管理、土砂災害対策の部分において、現地当局の業務体制が不十分であったことを明かした。

調査の結果により、四川省規律検査監察機関は災害発生時に適切な対処をしなかった中国共産党員127人に対し、法律に基づいて厳しく責任を問うと明かした。また、企業責任者12人に対し刑事責任を追及するとした。

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