「ドン」ではなく「キーッ」と引きずる音…飲酒運転DJの目撃談が拡散=韓国
「ドン」ではなく「キーッ」と引きずる音…飲酒運転DJの目撃談が拡散=韓国
ソウル・カンナム(江南)で飲酒運転により50代のバイク配達員を死亡させた20代のクラブDJ、アン某容疑者が拘束された中、悲惨な事故現場の目撃談が続々と伝えられている。

アン容疑者は今月3日午前4時30分ごろ、江南区ノンヒョン(論峴)洞で酒を飲んで車を運転し、配達員Aさん(54)のバイクに追突し死亡させた容疑を持たれている。当時、アン容疑者の血中アルコール濃度は免許取り消しレベルだったという。

7日ニュース1によると、事故現場付近のホテルで駐車案内係として早朝に勤務していたペさんは、道路から聞こえる大きな音に驚き周辺を見渡したところ、事故を目撃したという。

ペさんは、「(事故当時)一般的に交通事故が起きる時に出るドンという音ではなく、キーッという引きずる音が出た」と回想した。警察によると、アン容疑者はAさんのバイクに後ろから追突した後、約100メートルさらに走って止まったとされており、ペさんはこの光景を目撃したと推定される。

ペさんは、「頭からバケツほどの血が出ている状況で、とても手が付けられなかった」とし、救急隊員がAさんに心肺蘇生を行った後、病院に運ばれる様子を見てその場を離れたという。

ペさんは加害者のアン容疑者について、「状況把握が全くできていないように見えた」とし、「いくら余裕がないとはいえ、ただぼうっと犬を抱いたまま目をぱちぱちさせていた」と伝えた。また、「別の駐車案内係がその女性と対話を試みたが、酒を飲んだというよりは薬物を使用したように思えた」とし、「状況認知自体ができないようだった」と付け加えた。

実際に事故当日のオンラインコミュニティーには、アン容疑者が事故直後に救護をまともにせず飼い犬を抱いていたという目撃談が掲載され、世間の怒りを買った。

アン容疑者は薬物簡易試薬検査では陰性反応が出たものの、警察は精密検査を依頼した状態だ。アン容疑者は薬物は使用していないと陳述していると伝えられた。

警察関係者はアン容疑者に公務執行妨害などの容疑を追加で適用するかどうかについて、「捜査してみてからでないとわからない。提起されている疑惑について徹底して捜査していく」と話している。
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